楽天証券で分配金の受取方法を変更したい方のために、PC版マイページとスマホアプリの両方の手順を操作ステップに沿って解説します。2025年6月22日からNISA口座でも分配金コースの変更が可能になり、手続きの自由度が高まりました。変更できない条件や落とし穴も合わせてチェックしておきましょう。
※本記事は楽天証券の公式情報をもとに作成しています。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。元本割れリスクがあります。
分配金の「受取コース」と「再投資コース」とは?
楽天証券で投資信託を保有している場合、分配金の受取方法には2種類のコースがあります。
- 受取コース:分配金が発生するたびに証券口座(MRF等)へ現金として振り込まれる
- 再投資コース:分配金を自動的に同じ投資信託の購入に充て、口数を増やす
どちらが有利かは目的によって異なりますが、長期の資産形成を目的にNISAのつみたて枠を活用している場合は、複利効果を活かせる再投資コースが一般的に選ばれます。定期的な現金収入が必要な場合や別の銘柄に分散したい場合は受取コースを選ぶ判断もあります。
【独自シミュレーション】再投資 vs 受取:20年後の資産差
分配金コースの選択が長期運用に与える影響を独自に試算しました。100万円を一括投資し、年率4%で20年運用した場合の試算です。
| 年数 | 再投資コース(税引前複利) | 受取コース(分配金を使い切り) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 5年後 | 約121.7万円 | 約100万円(元本維持) | 約+21.7万円 |
| 10年後 | 約148.0万円 | 約100万円(元本維持) | 約+48.0万円 |
| 15年後 | 約180.1万円 | 約100万円(元本維持) | 約+80.1万円 |
| 20年後 | 約219.1万円 | 約100万円(元本維持) | 約+119.1万円 |
※この試算はあくまでシミュレーションであり、実際の運用結果は異なります。年率4%は試算のための仮定値で、将来のリターンを保証するものではありません。元本割れリスクがあります。受取コースは分配金(税引後)を全額使い切るケースを想定。NISA口座(非課税)では再投資時に税金が引かれないため差はさらに大きくなります。
出典・参考:投資信託の分配金を受け取るか再投資するか|日本証券業協会(金融庁)
楽天証券で分配金コースを変更する手順【PC版】
PC版(ブラウザ)での操作手順です。スマホのブラウザでも同様の手順で操作できます。
ステップ1:楽天証券にログイン
楽天証券の公式サイトにアクセスし、右上の「ログイン」からユーザーIDとパスワードを入力してログインします。
ステップ2:「投資信託」メニューへ移動
ログイン後、上部ナビゲーションから「投資信託」をクリックします。
ステップ3:「保有一覧」を開く
「投資信託」メニュー内の「保有一覧」(または「残高照会」)をクリックすると、現在保有している投資信託の一覧が表示されます。
ステップ4:対象銘柄の「取引詳細」を開く
分配金コースを変更したい銘柄名をクリックします。「保有商品-取引詳細」画面が開きます。
ステップ5:「分配金コース変更」をクリック
取引詳細画面の中に「分配金コース変更」のボタンまたはリンクがあります。クリックして申込画面へ進みます。
ステップ6:変更後のコースを選択して申込
「再投資型」または「受取型」を選択し、内容を確認して「申込」ボタンをクリックします。
ステップ7:変更完了を確認
申込完了画面が表示されたら手続き終了です。変更内容は翌朝6:00以降にサイト上で確認できます。
楽天証券で分配金コースを変更する手順【スマホアプリ版(iSPEED)】
ステップ1:iSPEEDを起動してログイン
スマホに「楽天証券 iSPEED」アプリをインストールし、起動後にログインします。
ステップ2:「投信」タブを選択
画面下部のメニューバーまたはハンバーガーメニューから「投信」を選択します。
ステップ3:「保有一覧」を開く
投信メニュー内の「保有一覧」をタップします。
ステップ4:変更したい銘柄をタップ
分配金コースを変更したい銘柄名をタップして、保有詳細画面を開きます。
ステップ5:「分配金コース変更」をタップ
保有詳細画面内の「分配金コース変更」をタップして申込画面へ進みます。
ステップ6:コースを選択して申込確定
「再投資型」または「受取型」を選択し、確認画面で「申込」をタップします。
※アプリのバージョンにより画面名称・手順が異なる場合があります。最新情報は楽天証券公式ガイドをご確認ください。
変更の受付時間と反映タイミング
| 申込タイミング | 反映タイミング |
|---|---|
| 営業日の6:00〜17:30 | 当日分の分配金から変更が反映。翌朝6:00以降にサイトで確認可能 |
| 営業日の17:30〜翌6:00 | 受付停止(申込不可) |
| 土日・祝日 | 申込は可能だが翌営業日朝6:00まで適用対象外 |
手数料は無料です。
NISA口座での分配金コース変更|重要な注意点
2025年6月22日から、楽天証券の新NISA口座でも分配金コースの変更が可能になりました。ただし以下の点に注意が必要です。
変更できる口座・できない口座
- 新NISA(2024年以降の保有分):変更可能(両コースが設定されている銘柄のみ)
- 旧NISA(2023年末以前の保有分):変更不可
- 特定口座・一般口座:以前から変更可能
NISA口座で再投資を選ぶメリット
NISA口座では分配金が非課税のまま再投資されます。特定口座では再投資時に約20.315%の税金が引かれた後の金額で再投資されるため、NISA口座での再投資は複利効果の観点で有利です。また、NISA口座で分配金を「受取」にした場合、その分配金を同じ銘柄に再投資するには新たにNISA枠(生涯上限1,800万円)を消費します。長期積立が目的なら再投資コースが基本です。
出典:NISA口座で分配金コース変更サービスの提供を開始します|楽天証券
よくある失敗・落とし穴6選
失敗1:購入直後に変更しようとしてエラー
投資信託を購入しても、受渡日(約定から3〜4営業日後)が到来するまでは変更できません。購入直後に試みるとエラーになります。
失敗2:同じ銘柄を1日に2回変更しようとする
同じ投資信託の分配金コース変更は1日1回までです。間違えた場合は翌営業日に改めて申し込む必要があります。
失敗3:一部の口数だけ変更しようとする
楽天証券の分配金コース変更は保有している全口数が対象です。一部のみの変更はできません。
失敗4:旧NISAの保有分を変更しようとする
2023年末までの旧NISA保有分は変更対象外です。新NISA(2024年以降)の保有分のみ変更できます。
失敗5:申込直後に反映されると思い込む
申込完了後、変更内容がサイトに表示されるのは翌朝6:00以降です。すぐに確認しても変更前の表示のままです。
失敗6:NISA枠を消費していることに気づかない
NISA口座で受取コースにして受け取った分配金を同じ銘柄に再投資すると、新たにNISA枠を消費します。再投資コースならNISA枠を消費せず非課税で複利運用できます。長期積立が目的の場合は、この点を意識してコースを選びましょう。
分配金コースの選び方:状況別の目安
| 状況 | 目安のコース | 理由 |
|---|---|---|
| 老後の資産形成・20年以上の長期運用 | 再投資コース | 複利効果で資産増加が期待できる(元本割れリスクあり) |
| 毎月・定期的な現金が必要 | 受取コース | 生活費・使途のある資金として活用できる |
| NISA口座で長期積立中(20代〜40代) | 再投資コース | NISA枠の節約・非課税の複利効果を最大化 |
| 退職後・セミリタイア後で生活費に充てたい | 受取コース | 定期的なキャッシュフローを確保できる |
※上記は一般的な目安です。投資のリターンは保証されておらず、元本割れリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。具体的な判断はFP等の専門家への相談もご検討ください。
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まとめ
楽天証券での分配金の受取方法変更手順を、PC版・スマホアプリ版それぞれで解説しました。重要ポイントをおさらいします。
- 変更は保有一覧または取引詳細画面から申し込める(手数料無料)
- 受付時間は営業日の6:00〜17:30
- 2025年6月22日から新NISA口座でも変更可能(旧NISAは不可)
- 購入直後(受渡日前)・1日2回以上・一部のみの変更はできない
- NISA口座での長期積立が目的なら再投資コースが基本(元本割れリスクあり)
- NISA口座で受取コースにした分配金を再投資する場合はNISA枠を消費する
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。元本割れリスクがあります。制度の詳細は楽天証券公式ガイドおよび金融庁NISAページでご確認ください。

